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安倍総理の志は死なない!!

ラーム・エマニュエル米駐日大使が就任から1年 中国の主権侵害を毅然と批判、さらに存在感を発揮 「岸田政権がとるべき道示した」ケント・ギルバート氏

ラーム・エマニュエル駐日米国大使の存在感が増している。着任から1年を超え、15日に行われた記者会見では、中国が世界53カ国に「非公式警察署」を設置していることなどを例に挙げて、習近平政権を強く批判した。岸田文雄政権にも影響力を持つとされる凄腕大使。「日本有事」に直結する「台湾有事」が懸念されるなか、日米による対中抑止力強化の必要性を強調した。
「中国が、世界各国に(非公式の)警察署を勝手に置き、そこに住む自国民に精神的苦痛を与えているのと同列の行為だ」「こんなことをするのは中国だけだ」
エマニュエル氏は15日、東京・内幸町の日本記者クラブで、中国をこう批判した。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻を例に、「ウクライナで起きていることはインド太平洋地域や台湾でも起きる」と中国を牽制(けんせい)し、「(日米同盟は)守りの同盟から攻めの同盟(に変化した)」「日米の抑止力強化は適切だ」とも訴えた。米国本土に飛来した中国の「偵察気球(スパイ気球)」については「検証中だ」と多くを語らなかった。
エマニュエル氏は華麗な経歴を誇る。
1993~98年にビル・クリントン大統領(当時)の上級顧問兼ホワイトハウス政治部長を経て、2003~09年に民主党下院議員を務めた。同年、バラク・オバマ大統領(当時)に請われて大統領首席補佐官に転身し、11~19年にはシカゴ市長を務めた。オバマ政権の副大統領だったジョー・バイデン大統領にも近い。
岸田政権が昨年12月、新たな「安保3文書」を閣議決定し、防衛費増額を決断したことを高く評価している。
日本での生活を楽しむ様子をツイッターに投稿する「親日家」の顔も見せている。「鉄道好き」として知られ、日本各地で電車や地下鉄に乗って、写真をツイッターに投稿している。
夕刊フジで「ニッポンの新常識」(木曜日)を連載する米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏は「オバマ大統領の首席補佐官時代、自分の考えを率直に言いすぎる面を感じていた。ただ、大使着任後は見事に仕事をこなしている。今回の非公式警察署などで明確に中国を批判したことも当を得ている。岸田政権がとるべき道を示し、日米同盟の強化にとってもプラスになる」と語った。