Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

安倍晋三回顧録3 アビガンはなぜ承認されなかった?

 アビガンは臨床研究では相当の効果があったが、なぜか承認されなかった。厚生労働省の薬務課長の反対のためである。これには背景がある。1990年代の薬害エイズ訴訟において薬務系の技官だけが有罪とされたからである。


薬害エイズ:主として血友病患者に投与された非加熱血液製剤クリオを通じてエイズが拡大した事件である。加熱しないことによりウイルスが不活性化せず、感染に危険があることが指摘されていたにもかかわらず、当時血友病研究の第一人者であった大学教授、製薬会社がクリオを回収せず、厚生省(当時)も指導を怠った。


 もちろん、アビガンはウイルスのRNA複製を阻害するため、細胞分裂の盛んな胎児に悪影響が出ることは否定できない。しかし、妊娠の可能性のない高齢者にはバンバン投与していいはずであり、それによって救えた命も多かったのではないか?