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安倍総理の志は死なない!!

【地方政治ルポ】静岡知事選 目標83万票 与野党対決

チャイナの走狗になってリニアに反対する知事はいらない!!!

任期満了に伴う静岡県知事選(6月3日告示、20日投開票)の投開票まで1カ月を切った。いずれも無所属で、立憲民主、国民民主両党県連などが支援し4選を目指す現職の川勝平太氏(72)と、自民党推薦の新人の元参院議員、岩井茂樹氏(52)が出馬し、事実上の与野党対決となる見通しだ。党本部推薦を得て結束を強める自民に対し、川勝氏の高い知名度を武器に攻勢をかける国政野党勢力。両陣営とも当選ラインを83万票と見定め、支持固めに奔走する。(田中万紀、岡田浩明)

© 今村 義丈 【地方政治ルポ】静岡知事選 目標83万票 与野党対決
「組織戦」岩井氏
「思い返せば…12年前に自民党の分裂によって誕生したのが川勝知事。自民党の責任で起きたことで、非常に謙虚な思いでこの12年間を受け止めている」
候補者選定がまだ難航していた今年3月。自民党県連の中沢公彦幹事長(当時)は、川勝県政下の12年間をこう振り返った。
「分裂」とは、自民県議の一部が川勝氏擁立に関与し、支援に回ったことを意味する。その後の知事選でも、党本部と県連の意見が異なるなどして挙党態勢の構築が難航し、平成25年は川勝氏に歴代最多得票の108万票での再選を許す。29年の前回選では独自候補の擁立すらできなかった。
苦杯をなめてきた自民党県連は今回、悲願の独自候補にこぎつけた。県連幹部らは岩井氏について「これ以上ない候補」「救世主」(幹部)と評する。加えて県内選出国会議員、県議、市町の議員の総勢347人の署名、いわば〝血判状〟ともいえる推薦願を党本部に提出。「熱意が党本部を動かした」(上川陽子前県連会長)結果、平成21年以来の党本部推薦を得た。二階俊博幹事長から「死ぬ気で戦え」と奮起を促されたが、知名度や政策が短期決戦でどこまで浸透するか、課題は残る。
「勝手連」川勝氏
一方の川勝氏。初出馬時は民主党(当時)などの推薦を得て勝利したが、選挙を重ねるごとに党派色を薄めており、直近2回は政党推薦は求めず、自前の後援会もないまま選挙戦に。それでも高い人気に支えられ、対立候補を圧倒してきた。
今回、川勝氏陣営の中心は、無所属で国政野党系会派に名を連ねる県議と、連合静岡。立憲民主党と国民民主党の県連は「勝手連的に支援する」との立場だ。
だが、不安要素も抱える。連合静岡は川勝氏推薦を決めたが、検討過程ではリニア中央新幹線建設問題などをめぐる川勝氏の一部の言動を疑問視する声があり、全会一致の推薦決定とはならなかった。
また、旧民進党が野党再編によって立民と国民の2党に分かれた状況も、前回までとは異なる。
党組織が異なり、連合内にも川勝氏支援への異論がある中、川勝氏自身も「大変厳しいものになる」と認識する今回の選挙戦において、勝手連的な緩やかな共闘態勢が以前のようにうまく機能するかは不透明だ。
当選ライン
組織力を誇る自民党が一枚岩で若い岩井氏を盛り立て、知名度と県政の実績で上回る川勝氏に挑む形の今回の政治決戦。新型コロナウイルスの影響で活動が制約される特殊要因もあり、川勝氏側は現職として〝非常時〟の公務を優先しつつSNS(会員制交流サイト)などネットを活用して露出を増やす作戦だ。対する岩井氏陣営は、地元市議と並んだ2連ポスターを一斉に貼り出したり、岩井氏が連日、あいさつ回りをしたりするなど組織戦を展開している。
岩井氏擁立に奔走した中沢氏は、平成29年の衆院選の県内選挙区(1~8区)で自民党候補が獲得した計85万票を引き合いに、「知事選で目指すべきは80万票。そして83万票を獲得できれば完全勝利」と支援者にハッパをかける。一方、川勝氏陣営は「目標は前回獲得した83万票」と掲げており、激しい戦いが予想される。