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コロナ起源、米大統領、90日以内の報告指示、情報機関評価「動物説」「流出説」が混在、対中圧力も

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は26日、米情報機関に対し、新型コロナウイルスの起源に関する調査を徹底し、90日以内に報告するよう命じたと明らかにした。ホワイトハウスが声明を発表した。
情報機関の間では現在、ウイルスが動物からヒトに感染して拡散した可能性と、中国のウイルス研究所から何らかの事故で流出した可能性の「2つのシナリオ」が混在しているとも明かし、中国政府に対してデータ提供や国際的な調査への協力を求めた。
声明によるとバイデン氏は今月、新型コロナの起源に関する調査報告書を受け取った。そこには、現状では米情報機関のうち2つが「動物説」に、1つが「流出説」に傾いていると記されていたが、確定的な結論は含まれていなかったという。具体的にどの情報機関がどのような立場を取っているか不明。
これを受けてバイデン氏は徹底した分析を要求。90日以内に提出される新たな報告には「中国に関する特定の疑問点」についての調査も含めるよう指示したとしている。
ジャンピエール大統領副報道官は26日の記者会見で、中国に制裁措置をとる可能性について「まずは調査結果を待つことが重要だ」と述べるにとどめた。
「流出説」をめぐっては、トランプ前政権が1月、中国の湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所の複数の研究者が、新型コロナ流行前の2019年秋に「新型コロナや一般的な季節性の疾病と似た症状」で体調を崩したとの情報を公表。今月には米メディアが、体調を崩した研究者3人が入院していたと報じた。
中国は研究所からのウイルス流出を否定。世界保健機関(WHO)には、武漢で症状のある患者が初確認されたのは19年12月8日だと報告している。
新型コロナの起源解明を目指すWHOの国際調査団は今年3月、研究所からウイルスが流出した可能性は「極めて低い」とする報告書を公表した。しかし、WHOのテドロス事務局長は中国からのデータ提供が不十分だと指摘。国際社会では、中国は調査に全面的に協力するべきだとの声が強まっている。