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安倍総理の志は死なない!!

対中関与の時代は終わった-キャンベル米NSCインド太平洋調整官

(ブルームバーグ): 米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベル氏は26日、中国の習近平国家主席による政府の統制色がこれまで以上に強まる中で、米中が熾烈(しれつ)な競争の局面に入りつつあると指摘した。
  キャンベル調整官はスタンフォード大学主催のイベントで、米国の対中政策について「関与と幅広く表現されていた時代は終わった」と説明。「一連の新たな戦略的変数」に基づいて対中政策を運営するとし、「主要なパラダイムは競争ということになるだろう」と述べた。
  キャンベル氏は中印国境沿いで起きた衝突やオーストラリアに対する「経済キャンペーン」、中国による「戦狼」外交の台頭を挙げて米政府の政策シフトは習主席指導下の政策が主因だと指摘した。
  中国の行動パターンは「厳しい力」、あるいは経済・軍事力に物を言わせる「ハードパワー」への転換を象徴しているとし、「中国が自国の主張をより強める決意であることを示唆している」と同氏は語った。
  キャンベル氏は習主席の人物像について、「極めてイデオロギー的であるが感情に動かされることもない」と分析した上で、「経済に強い関心があるわけではない」ようだと話した。さらに、2012年に最高指導者に就任して以降、「約40年もの集団指導体制をほぼ完全に解体した」として、楊潔篪共産党政治局員や王毅外相ら外交トップについては、習主席の側近というには遠く及ばないとの見方も示した。
  その上で、「自己主張を強める中国と関わっていく最善の方法は同盟国やパートナー国、友好国との協力だと確信する」と述べ、「最善の対中政策は良きアジア政策だ」と強調。「米国は実際、これまでで初めて、わが国の戦略的焦点と経済的利益、軍事力をインド太平洋に傾斜させている」と語った。
原題:Biden’s Asia Czar Says Era of Engagement With Xi’s China Is Over(抜粋)
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