Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

「ゼロコロナ病」が社会と経済を疲弊させ、挙げ句に「教育」を崩壊させた

From 藤井聡
  @京都大学大学院教授


この度出版した、感染症学が専門の医師、木村もりよ先生との共著、


『ゼロコロナという病』


https://www.amazon.co.jp/dp/4819114026/


ですが、おかげさまで、アマゾン総合ランキング第一位、つまり文字通りの「ベスト」セラーとなりました!!


現在、政府が緊急事態宣言を発令している状況ですから、例によって国民の多くがコロナに怯え、「ゼロコロナ」を目指す気分に支配され、今回の本の様な「ゼロコロナの批判本」が大バッシングを受けても良い筈なのですが……もはや空気は完全に転換してしまったのです。


確かに、東京都では感染者数がどんどん増加してはいますが、重症者も死者数もさして増えてはいないのが実情です。


これは、幸か不幸か、重症化率・死亡率が高い高齢者のワクチン摂取率が過半数を超えた事が基本的な原因です(しかも、今は「夏」でありますから、昨年の第二波同様、重症化リスクが大きく低減しているのです)。


こうした状況を過敏に察知した国民世論が、今回の菅首相の緊急事態宣言判断に不満を抱く国民が増えていることが、今回のベストセラーの重要な背景要因なのだと思います。


ただし、今回のこのベストセラー化の最大の原因は、先週も取り上げた、テレ朝のモーニングショーのスタッフが、楽屋で木村もりよ先生に「コロナ、ガンガン煽りましょう!」と依頼していたという話を暴露しているという所にあるのは間違いないでしょう。


多くの国民は、TV局の過剰な煽りにウンザリしており「どうせTVなんて、公正中立な報道なんて度外視して、視聴率を上げるために煽りに煽る番組つくってるんだろ!?」と分かってはいたものの、あからさまな証拠がなかなかなく、イライラしていたところ、木村先生が楽屋でのスタッフの爆弾発言を暴露した、というのが、多くの国民の溜飲を下げたのだろうと思います。


ただし、今回はモーニングショーの楽屋でのスタッフ発言が暴露されましたが、テレ朝だけ、モーニングショーだけが特別なのかと言えば、決してそうではありません。


他のTV局のワイドショーも、同じようなメンタリティで番組をつくってるのは、番組のトーンを見れば一目瞭然です。


つまり、今回の木村おりよ先生の「暴露」は、「モーニングショーの下劣さ」を明らかにしたというよりもむしろ、「コロナを煽りまくっているテレビのワイドショーのスタッフの下劣さ」をあまねく証明するものでもあるのです。


・・・


と言うことを考えると、コロナを過剰に怯え倒し、兎に角自粛シロと言っている人達は、こういう下劣なワイドショーのコロナ煽り(ならびに、そこに出演している下劣なコロナ煽り芸人の様な専門家/医師/大学教授達)に乗せられて、正気を失っている方々であるという疑義が濃厚だと言わざるを得ないでしょう。


そして、そんな「ゼロコロナ病」を患ってしまった人達が、緊急事態宣言を喜々として受け入れ、自粛や時短やステイホームを喜々として推奨し、それに反対する人々をバッシングし続ける、全体主義的な状況が創出されていった訳です。


その結果、経済は壊れ、社会が壊れていった訳ですが、そんな中で最も深刻な被害を被ったのが「若者達」であったわけです。


彼等はそもそも、コロナに罹って死亡するリスクは限りなくゼロに近い、というか、基礎疾患さえ無ければ、ティーンについて言えば文字通り「ゼロ」であるにもかかわらず、感染を蔓延させてはならないということで、徹底的にステイホームを強要されたのでした。


実際、表現者クライテリオンの最新刊の特集
『コロナがもたらす教育破壊』


https://www.amazon.co.jp/gp/product/B095GRW59C/
での社会学者の宮台真司さんと当方の対談


「若者の未来」は守れるのか?
――社会学からの処方箋/宮台真司×藤井聡


にて、宮台さんは次の様に発言されています。


『若い人達は自由に行動してもらうべきで、むしろ隔離してゾーニングするべきだったのは高齢者と持病持ちの方だけでした。若い人達からそういう人達を隔離するための障壁を設ければいいだけの話です。こんなにも明白に合理的なことが、どうして分かってもらえないのかな。』


言うまでもなく当方はこのメルマガでも一年以上前から同様のことを主張し続けましたが、残念ながら、誹謗中傷されこそすれ、政府にこうした提案が取り入れられることは全くありませんでした。


ついては、このご発言に対して、当方から、「なぜこんな事になってるのか、宮台さんはその理由についてどう感じですか?」と伺ったところ、次の様に発言されました。


『まずは政治的理由です。高齢者の方々の政治的支持を失いたくないといういう事情が一つあるでしょう。若い人達は投票者に限ればもちろん与党支持が多いんですが、元々投票に行かない人が大半なので、どんな措置を執ろうが若い人達の政治的なリアクションが無視できるという判断があります。


もう一つは安倍晋三的な「やってる感」ですね。一律に規制した方が、政治的には低いコストで何かやってる感じを演出できます。年齢で対策を分ければ、店や施設で年齢確認のコストが掛かります。でも全体を俯瞰すれば、そんなことは相対的に大したコストではないと考えるべきです。


若い人達にとって、移動の自由や、「together」であることの自由を奪われてしまうのは、重大なことです。全体を見渡すことができる倫理的な政治家であれば当然、年齢によって措置を変えるはずだと思います。』


要するに、若者達の自由や幸福、さらには教育機会を通した「未来」は、下らない政治家達の政治的な自己都合で破壊されてしまったのです。


誠にもって憤懣やるかたない話ではありますが、政治家がそう振る舞ったのは偏に、世間全体が「ゼロコロナ病」に罹っていたからに他なりません。


世間がそうでなければ、政治家がゼロコロナ的に振る舞う必要性など何も感じはしないからです。


かくしてやはり、若者達の未来がこうして破壊されていったのは、TV局が、コロナ芸人の様な専門家達を使ってコロナを煽りに煽りまくったからに他なりません。


こうした悲劇をこれ以上続けてはなりません……コロナ感染症対策を合理的に行うと同時に、経済、社会、そして、若者の教育機会に対するこれ以上の破壊を食い止めねばならないのです。


そのためにも、


『ゼロコロナという病』


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に加えて、


『コロナがもたらす教育破壊』


https://www.amazon.co.jp/gp/product/B095GRW59C/


も是非、ご一読いただきたいと思います。


何卒、よろしくお願い致します。



追伸1:TV局のおぞましい裏の実態を、書籍よりもさらに深く解説しました。是非、ご一読ください。
『視聴率のためにコロナ恐怖を煽り、巨大経済被害と数千人規模の自殺増をもたらした「TV」 ~タブーを作り上げる強力なTV権力の実態~』
https://foomii.com/00178/2021071712124582577


追伸2:木村先生との出版記念トークライブが決定しました!8月6日午後6時から、大阪梅田で(全国の方には配信チケットもあり)。是非、ご参加下さい!
https://lateral-osaka.com/schedule/2021-08-06-1799/