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岸防衛相、しつこい中露の軍事挑発に“防衛力大幅強化”明言「あらゆる努力を行う」

産経新聞社 岸防衛相、しつこい中露の軍事挑発に“防衛力大幅強化”明言「あらゆる努力を行う」
 岸信夫防衛相が、中国とロシアの軍事的挑発に毅然(きぜん)とした姿勢を示した。中露の艦隊や軍用機が日本周辺に頻繁に出現していることを受け、「防衛力の大幅強化」を明言したのだ。ただ、中露は「パトロール強化」と称し、さらなる挑発行動も示唆している。岸田文雄政権の覚悟が問われそうだ。
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 「わが国に対する示威行動を意図したと考えられる」
 岸氏は23日、中露の動きについて、防衛省で記者団にこう語った。
 中露の爆撃機計4機は19日、日本海から東シナ海を南下し、沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋に出た後、再び東シナ海へ向かった。両軍機による周辺空域の共同飛行は2019年7月、昨年12月に続き3回目。
 衆院選中の10月17~23日には、中露海軍の艦艇計10隻が日本をほぼ一周して威圧してきた。
 相次ぐ軍事的圧力に、岸氏は「強大な軍事力を保有する両国の共同軍事行動は各国の懸念を高める。安全保障環境が一層厳しさを増している。防衛力を大幅に強化するため、あらゆる努力を行う」と言いきった。
 岸氏は11月23日、訪日中のベトナムのファン・ヴァン・ザン国防相と会談した。中露について、日越で「大きな安全保障問題を共有した」とツイッターで明かしている。
 ただ、中露の暴挙は続きそうだ。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と、中国の魏鳳和・国務委員兼国防相は同日、ビデオ形式で会談し、両国軍による軍事演習と合同パトロールを強化することで一致したという。
 岸田政権はどう対応すべきか。
 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「岸防衛相が『遺憾』などと口先の抗議ではなく、『防衛力の大幅強化』という具体策を述べたことは意味がある。中露は、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み『QUAD(クアッド)』や、米国と英国、オーストラリアの安全保障の枠組み『AUKUS(オーカス)』の分断を狙っている。日本は自由主義諸国と協力するしかない」と指摘した。