Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

防衛安全保障強化とプライマリーバランス黒字化目標

From 三橋貴明 @ブログ




※1月24日の記事からの引用です。


日本の財政の「真実」が分かる 
ネットの資金需要について学ぼう
[三橋TV第501回]
三橋貴明・saya



https://youtu.be/ePKkhToFBXo




 コロナ禍が始まり、
第一回緊急事態宣言が出た頃から、
わたくしは二つの理由から、
日本は緊縮財政を転換することになる
と期待(予想ではない)しました。



 一つ目は、もちろん疫病パンデミックに
対する対策を打たざるを得ないこと
(不十分でしたが、一応、打った)。



 そして、二つ目が中国という
安全保障上の脅威の高まりです。



 特に、二つ目の問題は、
何しろ我が国を軍事占領なさっている
アメリカ様の「要求」となるでしょうから、
最終的にPB黒字化目標など
破棄せざるを得ないと考えました。



 実際、昨年の日米首脳会談で、
菅総理(当時)は防衛費増強をコミット。



さらに、その後のコーンウォール・サミットで、
継続的な財政拡大を訴えた共同声明に署名。



 それで、帰国した途端に
PB黒字化目標を閣議決定したわけですから、
愕然としたわけでございます。



「あ、こいつ、何もわかっていない」



 菅義偉に続き、
やはり「財政再建の旗を高く掲げる!」と、
亡国路線叫んでいる岸田内閣でございますが、
アメリカ様の要求は激しくなるばかり。



『日米首脳協議、
台湾・ウクライナ危機が試す
結束 対中国・ロシア
 岸田文雄首相とバイデン米大統領による
21日の初の本格的な首脳協議は
ウクライナ情勢の緊迫を受け、
ロシアへの対応にも
時間を割く展開となった。



対中国シフトを進めたい米国は
二正面作戦を迫られつつある。



中国への対処が手薄になりかねず、
台湾やウクライナを巡る危機は
日米同盟の結束を試している。(中略)



 ホワイトハウスは首相が
防衛費の増額に決意を示し、
バイデン氏が歓迎の意を示した
ことを明かした。



 ひとまず対中ロで
足並みをそろえた日米は
結束の強さを試される。



先進国で最悪の財政状況で
日本がどこまで増額を続けられるかは
心もとない。(後略)』



 アメリカ側としては、
「今度は本当だろうな・・・・?」
 という感じだと思いますが、
岸田内閣が防衛費を(本当に)増額するとして、



1.防衛費を増額し、
他の予算を削るトレードオフ



2.防衛費を増額し、
その分を「防衛税(笑)」で賄う



3.防衛費を増額し、他の予算を削らない



の何れかになるわけですが、
2はさすがに冗談として、
どうなると思います。



実は、最も可能性が高いのが、



4.防衛費を増やさず、
他の予算も増やさない
 だったりするわけでございます。



昨年の菅総理は、まさにこれをやった。



 もちろん、多少の増額は
あるかも知れませんが、
結局のところPB黒字化目標。



日本の防衛面の安全保障を確立する、
「充分かつ継続的な防衛費拡大」は不可能です。



 特に、重要なのは「継続的」の部分です。
継続的な財政削減目標(PB黒字化目標)
を掲げる国が、継続的な財政拡大計画を
実行に移せるはずがない。



 結局のところ、PB黒字化目標。
岸田内閣が「アメリカ様」の
意向に沿うならば、
PB黒字化目標の破棄(あるいは凍結)を
せざるを得ないのですが、果たしてどうなるか。



 何しろ、マスコミは相変わらず、
「先進国で最悪の財政状況」といった
嘘八百を叫び続ける。



先進国で最悪の財政状況の国の国債金利が、
なぜここまで低いのか、説明して欲しいです。




http://mtdata.jp/data_78.html#kinri



※主題とは関係ないですが、
ユーロ諸国も完全に
「日本化」してしまっているようです。



 大変、情けなく、先人に申し訳ないのですが、
今は「アメリカ様」の外圧を利用してでも、
緊縮財政の転換をしなければならない局面です。



緊縮財政の転換を「今」できないと、
中国の属国化は避けられず、
将来的なアメリカからの独立もありません。
我が祖国は、永遠に米中の属国のままです。



 というわけで、
PB黒字化目標の破棄が必要です。
PB目標を維持している限り、
我が国の防衛面(だけではないですが)の
安全保障は確実に崩壊します。