Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

唯一、生き残るのは変化できる者である

From 三橋貴明






【今週のNewsピックアップ】
政府の「債務超過」増は民間の「純資産」増
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12723680195.html
財政ファイナンスを超える財政ファイナンス
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12724034986.html



日本では未だに、



「国の債務超過の額が
655兆2千億円と過去最大!」



「日銀の国債引き受けを前提とした
現代金融理論(MMT)に基づく政策は
国の信頼を失うとして採用していない」



など、的外れな議論や報道がされています。



誰かの債務超過(純負債)増加は、
誰かの純資産増。



政府の債務超過が増えたということは、
反対側で我々民間の純資産が増えている。
誰かの純資産を増やさずに、
誰かの純負債を増やすことはできません。



「日本の民間(企業、家計)の
純資産が史上最大になった」という事実を、
財政破綻プロパガンダに利用してくるわけです。



もっとも、「貨幣」に関する
正しい知識がない国民の多くは、
コロリと騙され、
「ええっ!国の債務超過が最大!大変だ!」
と、煽られることでしょう。



また、岸田総理が
「MMTに基づく政策は採用していない」
と国会答弁しましたが、
日本はすでに過去の実績により、
MMTの正しさを証明してしまっているのです。



【国債・財投債発行残高と
日本銀行保有の国債・財投債(兆円)の推移】


http://mtdata.jp/data_78.html#nichiginhoyu



図の通り、2013年の黒田日銀発足以降、
日本銀行は国債保有残高を
420兆円も増やした。



それに対し、国債発行残高は
258兆円「しか」増えていない。



つまりは、日本政府は
「財政支出の財源である国債を、
日銀に引き受けさせた」どころではない。



実質的に、国債の実質的返済負担を
大きく減らしたのです。
(国債は基本的には借り換えされますが、
日銀保有国債については
返済・利払い負担が消滅するため
「実質的」と表現しました)



無論、日銀の国債買取は、
財政法五条で禁止されている
「直接買入」ではなく、
金融市場から買ったわけでございますが、



「政府の支出の財源を、
日銀の国債買取で処理した」
という意味では、全く同じです。



つまりは、日本政府は日銀の
国債買取を「財源」としたのみならず、
実質的な債務返済に大々的に
活用したわけでございます。



自分たちが
「過去にやったこと」すら認められず、
「MMTに基づく政策は採用しない」
って・・・。



日銀の国債買取が
「国の信頼を失う」ならば、
とっくに失っていますよ。



実際には、政府の国債発行以上の
国債買取を数百兆円規模で
やったにもかかわらず、国債金利はゼロ。
インフレ率はコアコアでマイナス。



MMTの説明する「貨幣の理論」が
正しいことを、日本政府の政策が
証明したにもかかわらず、この体たらく。



「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一、生き残るのは変化できる者である」
というダーウィンの言葉を
思い出したのは、三橋だけでしょうか。