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「世界的研究者、何人も育った」 山中伸弥・京大iPS研所長が退任

© 毎日新聞 提供 京都大iPS細胞研究所長退任インタビューに臨む山中伸弥・京大教授=2022年3月22日午後4時35分、松本光樹撮影
 3月末で京都大iPS細胞研究所長を退任する山中伸弥・京大教授(59)が22日、報道各社の合同取材をオンラインで受けた。同研究所の設立時から12年間所長を務めた山中氏は「(研究所から)世界を代表する研究者が何人も育ってくれた。予想を超える喜びだ」と語り、今後については「50%は(実用化のための)これまでの活動を、50%は研究者をしていきたい」と述べた。後任には高橋淳・京大教授が就任する。
 所長退任後も同研究所には教授として在籍し続ける。約25年前に米国の留学先で見つけ、後にiPS細胞(人工多能性幹細胞)発見にもつながった遺伝子について「まだ全てが解明されていない」とし、自らの研究テーマを深める意欲を見せた。一方、所長業務が多忙を極めたことから、再び一線の研究ができるように「今、一生懸命リハビリをしています」とユーモアも交えて抱負を語った。
 国の補助金が2022年度で一旦終了することに触れ、「基礎研究には引き続き国費が必要。そして実用化のゴールを決めるのは企業だ」と力説。京都大学iPS細胞研究財団の理事長は今後も続け、「財団から企業にバトンタッチをするのは非常に大切なこと。これまで応援していただいた責任を果たすのが私の役目だ」と話した。【松本光樹】