Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

原発再稼働と支持率

From 三橋貴明


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【近況】
8月24日、岸田総理大臣が
首相官邸で開催された第二回
「グリーン・トラストフォーメーション実行会議」
で、原子力発電所の「新増設」を
検討するよう指示しました。


とりあえず、
既存の原発の再稼働を「政治決断」し、
電力危機を終わらせろよ、
という突っ込みは置いておいて、
本日は政治論。


岸田内閣の支持率が高めで推移していたのは、
議論になりそうなことはやらない上に、
「検討を指示しました」とだけ
繰り返していたためです。


ところが、コロナ禍以降の
LNG価格高騰に加え、
ロシア・ウクライナ戦争勃発。


日本の電力サービスは一気に危機に陥りました。
となれば、正しい政策(の第一歩)は、
当然ながら原発再稼働。


審査中の原発も全て動かし、
「稼働させながら、審査する」という
グローバル・スタンダードを採用すればいい。


とはいえ、日本のマスコミは総じて反原発。
原発を再稼働するという
「正しい政策」を進めると、
猛批判を浴びて支持率は下がる。


ただでさえ、統一教会問題で
支持率が下落している状況で、
「国民のための政策」を
推進しようとすると、支持率がさらに下がる。


支持率下落に怯え、
正しい政策を推進できないと、
国民が困窮する。


下手をすると、
今冬に東京圏で
ブラックアウトが発生しかねない。


結局は、総理大臣という
「政治家の代表」による
「説明」が必要なのです。


そして、国民への説明能力が
高い人こそが「大政治家」と
呼ばれるのだと思います。


政治家は、「世論に合わせる」ことも必要です。
さもなければ、単に選挙で落選するだけの話。


同時に、政治家には「世論を変える」
コミュニケーション能力も求められる。


岸田総理大臣に、果たしてその能力があるのか。
岸田文雄という政治家の
真価が問われることになります。