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安倍総理の志は死なない!!

杉原千畝に救われたユダヤ人が講演 「日本とイスラエルの友好に寄与」

 在イスラエル日本大使館で1月30日、国際ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)記念日にちなんだ講演会が開かれた。第二次大戦時、駐リトアニア領事代理だった杉原千畝(ちうね)が発給した「命のビザ(査証)」に救われたユダヤ人らが出席し、杉原らの功績を改めてたたえた。

杉原千畝の「命のビザ」を受け取ったバール・ショールさん=イスラエル中部テルアビブで2023年1月30日午後7時44分、三木幸治撮影© 毎日新聞 提供
 イスラエル北部在住のバール・ショールさん(95)は、ユダヤ人に約2100通発給された「命のビザ」を受け取った一人。旧ソ連やナチス・ドイツの迫害から逃れるため、ポーランド南部クラクフからリトアニアに移動。杉原からビザの発給を受け、旧ソ連経由で日本に避難した。ショールさんは、数千人のユダヤ難民が救われたのは、杉原が発給した「小さな紙(ビザ)」がきっかけだったと振り返り、杉原の行動は時を経て「日本とイスラエルの友好関係」につながっていると述べた。
 また、フリーライターの北出明さん(78)は、ユダヤ難民の日本への渡航を支援した「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」(現JTB)の元職員、大迫辰雄氏を紹介。俳優の山田純大さん(49)は戦後、日本にしばらく滞在したユダヤ人のビザ延長や生活支援に奔走した小辻節三氏について語った。
 第二次大戦時、欧州に住んでいたユダヤ人はナチス・ドイツなどにより600万人以上が虐殺された。国連は2005年、多くのユダヤ人が殺害されたポーランドのアウシュビッツ強制収容所が解放された1月27日を、国際ホロコースト記念日と定めた。【テルアビブで三木幸治】