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安倍総理の志は死なない!!

「山梨県の調査ボーリングをやめろ」を撤回しない川勝知事…静岡県行政は“崩壊寸前”、長崎知事は大激怒…!

静岡行政は“崩壊寸前”
静岡県のリニア議論を巡り、川勝平太知事は6月13日午後の定例会見で、「今後、静岡県の水、山梨県の水という主張はしない」と繰り返したにも関わらず、「静岡県の水が山梨県内へ引っ張られる懸念は間違いない。
山梨県内の調査ボーリング中止要請の撤回はしない」などと従来の主張を変えなかった。
あまりにも矛盾した発言に記者たちの追及が続いたが、「ああ言えばこう言う」川勝知事は本領を発揮して、何とかその場を逃げた。
川勝知事の論理が破綻していることは明白であるのに、リニア担当の事務方は下を向いたままだった。
リニア議論は混乱の極みにあり、静岡県行政は“崩壊寸前”の状態にある。
昨年10月13日、山梨県内のリニアトンネル掘削で、距離的に離れていても、高圧の力が掛かり、静岡県内の地下水を山梨県へ引っ張る恐れがあるなど科学的根拠を示さない懸念を文書でJR東海に送ったのが、この問題の始まりだった。
JR東海と静岡との約束は“実質破綻”…?
12月に入ると、トンネル掘削工事だけでなく、調査ボーリングまで問題にして、「水抜きがあり得る高速長尺先進ボーリングが静岡県の地下水圏に近づくことは同意できない」とする意見書をJR東海に送りつけた。
この意見書に呼応して、川勝知事は「調査に名を借りた水抜き工事だ」と糾弾、山梨県の調査ボーリングを続ければ、JR東海が静岡県と約束した「工事中の湧水の全量戻し」は“実質破綻”すると脅した。
当然、静岡県が山梨県の調査ボーリング、リニア工事を止める行政権限など全くない。
県リニア専門部会で、山梨県の調査ボーリングについての議論が続く中、森貴志副知事はことし5月11日、「静岡県が合意するまでは、リスク管理の観点から県境側へ約3百メートルまでの区間を調査ボーリングによる削孔(さっこう)をしないこと」とする要請書をJR東海に送った。
JR東海へ要請というかたちだが、事業者の許認可権を持つ静岡県が県境約3百メートルの断層帯付近で「山梨県の調査ボーリングをやめろ」を求めたのである。
リニア山梨工区事務所長まで静岡県のリニア専門部会に出席して説明に追われる中、一方の当事者である山梨県の長崎幸太郎知事は「山梨県の工事で出る水はすべて100%山梨県内の水だ」と断言した上で、
「山梨県内のボーリング調査は進めてもらう。山梨県の問題は山梨県が責任をもって行う」
などと静岡県のいわれなき言い掛かりに反発した。
5月31日のリニア沿線期成同盟会、自民党リニア特別委員会で、長崎知事は「企業の正当な活動を行政が恣意的に止めることはできない。
調査ボーリングは作業員の安全を守り、科学的事実を把握するために不可欠だ」などと山梨県の立場を尊重するよう川勝知事に求めた。
ところが、6月に入っても、静岡県は調査ボーリングの停止要請を撤回しなかった。
このため、長崎知事は6月9日の臨時会見で、
「どこそこの水という法的根拠は何か、そもそも静岡の水とは何か明らかにしてもらう必要がある。長野県、山梨県が源流となる富士川の水の(静岡県の)利用に対して我々も何かいうことはできるのか。この問題は山梨県内の経済活動に影響を巻き起こす懸念がある」
などと静岡県の対応に、強い怒りを露わにした。