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「間違えば辞職」宣言した川勝知事…それでもリニア「田代ダム案」を妨害する「ヤバすぎる所業」


「今度間違えば辞職」宣言
いや、いますぐ辞職しろ!!
「反リニア」に徹する静岡県の川勝平太知事は7月24日の定例会見で、「今度間違うようなことをして、人様に迷惑をかければ辞職する」と宣言した。翌日の読売新聞、日経新聞などは大きな見出しで報道した。
同じ日の会見で、リニア問題の解決策「田代ダム案」について、“間違い発言”を繰り返した上で、「実現可能性があるかどうかわからない状況」と述べて、田代ダム案を妨害していく姿勢を鮮明にした。
「実現可能性に論点がある」から、「県地質構造・水資源専門部会で田代ダム案の対話を行う」と主張する。
8月3日に県地質構造・水資源専門部会が開催される。
それならば、田代ダム案を妨害する川勝知事の“間違い発言”を県専門部会の議題に取り上げるべきだ。このままでは、いくら田代ダム案がまとまっても、川勝知事の唱える「実現可能性」が解決の妨げになるのは目に見えている。
河川法の水利権を全く理解できない川勝知事の不見識な言動を問題にしたほうがいい。“間違い発言”を繰り返し、「人様に迷惑をかける」川勝知事のデタラメを満天下にさらして、“辞職宣言”に追い込むしかない。
全量戻しの「ゴール」を変えてしまう
川勝知事の求める「全量戻し」の解決策である、JR東海の提案した田代ダム案とは何かを説明する。
JR東海は、リニア工事に伴う環境影響評価準備書で「静岡工区のリニアトンネル工事で大井川上流部の流量が毎秒2トン減少する」と予測した。
毎秒2トン減少に対して、JR東海は1・3トン回復させ、残りの0・7トンは必要に応じて戻す対策を表明した。
これに対して、「全量戻せ」という川勝知事の激しい反発が続き、2018年10月、JR東海は「原則として工事中、工事後の湧水全量を戻す」と表明した。この発表で、「全量戻し」に象徴される静岡のリニア問題は解決したはずだった。
ところが、川勝知事は「全量戻し」の“ゴールポスト”をつくり変えてしまう。当時、県リニア専門部会で議論の最中だった静岡、山梨県境付近の工事中に県外流出する湧水を問題にしたのだ。
断層帯が続く県境付近で、JR東海は作業員の命の安全を踏まえ、上り勾配の山梨県側から掘削すると説明。上り勾配だから、約10ヵ月間の工事中に、全く対策を取らなければ、最大5百万トンの湧水が静岡県側から山梨県側へ流出すると推計した。
「人の命」か「水」を優先するのかの議論の途中だった。
「県境付近の工事中の全量戻し」もJR東海との約束だとする川勝知事に押し切られるかたちで、国の有識者会議は2021年12月の中間報告に「JR東海は全量戻しを表明したことを踏まえ、県外流出量を大井川に戻す方策について、今後、関係者の納得が得られるように具体的な対策などを協議すべき」と明記してしまった。
つまり、JR東海は、大井川下流域の水環境への影響とは関係のない「全量戻し」を迫られたのだ。
水利権関係発言が最大のネックなのに
そのような中で、2022年4月、JR東海は、県境付近での山梨県へ流出する最大5百万トンの湧水の「全量戻し」解決策の田代ダム案を、東京電力RPの内諾を得た上で、提案した。
田代ダムの水は山梨県の発電所で使用されている。
毎秒4・99トンの田代ダムの水利権を持つ東電が取水を自主的に抑制、県境付近の工事中の10ヵ月間に限って、毎秒約0・2トンを大井川にそのまま放流する。JR東海、東電とも一時的かつ自主的な取水抑制であり、水利権に絡まない方策であることを承知していた。
ところが、この提案直後から、川勝知事は一貫して田代ダム案が水利権と関係があるなどと繰り返して、同案を妨害した。2023年4月9日公開の記事をはじめ、川勝知事の妨害を何度も取り上げた。
川勝知事の“水利権関係発言”こそが、東電にとって協議を開始する最大のネックとなった。
それでも、さまざまな障害を乗り越えて、JR東海は6月22日から、田代ダム案の協議を東電と開始、同案の合意を得るために、現在、東電と協議を行っている最中だ。
しかし、今度は、協議がまとまった後、「実現可能性」を県リニア専門部会で問題にして、新たな妨害を続けることを川勝知事は明言したのだ。
7月24日の会見で、中日新聞記者がこの問題を取り上げて、
「知事は1年3ヵ月前に提案された田代ダム案が不十分だったと再三述べている。田代ダム案が提案されたときにはお前の水を寄越せと乱暴なことを言った。
敗北宣言だとか、トンネル工事とは別の話だとか、トンネル工事に結びつくものではないなどとも発言された。民間企業である東電は、県のトップである知事の言葉を聞いて、すぐにJR東海側に乗れるというものではない。知事の発言が田代ダム案を遅らせたという認識があるのか」
とただした。
川勝知事は「(そんな認識は)ありません」と否定した。
その上で、川勝知事は、水利権への自身の理解の浅さを露呈する発言をしてしまう。
【後編】『“間違い”だらけの川勝知事は“辞職”させたほうがいい…「水利権」を理解していない「ヤバい発言」』に続く。