Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

LRTは街にとって「百貨店のエレベーター」のようなもの

この30年の議論の中には、LRTの採算を懸念する声もありました。多くの人に利用してもらうよう努力するのはもちろんですが、宇都宮さんはこう指摘しています。
関西大学 宇都宮浄人教授 「百貨店のエレベーターを動かす部分だけとって、そこが赤字でも、エレベーターをなくしたら、百貨店に誰も来なくなってしまいます。LRTは気軽に使える、街を水平に動くエレベーターのようなものです。百貨店と同じように、LRTのような公共交通は街に不可欠なインフラとして、考えてほしい」
既存の路面電車をLRTに整備し直した富山市では、開業後、中心市街地に人が戻り、地価が上昇、税収も増えるなど、街が元気を取り戻し始めています。
開業2週間、料金払いで手間取り、遅れが生じたり、車との衝突事故など、改善が必要なこともおきていますが、宇都宮市によれば、開業から11日間で15万4千人が利用しました。長期的な「まちづくり」の視点で、また、私たちの生活に欠かせない「移動」の手段をどう確保するかという視点で、宇都宮のLRTの今後が注目されます。