Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

リトアニア大使「日本は隣に3つの脅威」薄い危機感指摘 ロシア隣国は現実直視「準備も必要」

 バルト三国の1つ、リトアニア共和国の駐日特命全権大使オーレリウス・ジーカス氏が20日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」に生出演し、日本の防衛などについて語った。リトアニアは1990年に旧ソ連から独立。91年にはソ連軍が侵攻する「血の日曜日事件」も発生した。その後2004年にNATO、EUに加盟している。
 ロシアのウクライナ侵攻については「ウクライナが勝たないと物事は治まらない。ウクライナが負けたら『次(に狙われる)の国はどこ?』となりますよね。最近20年ぐらいを見ると、ロシアはいろんな所に手を伸ばしてるけれども、世界は無視した、というのもあります」と見解を示した。
 MCの同局・大下容子アナウンサーが「日本の周辺の安全環境はどのように写っていますか?」と質問。ジーカス大使は「リトアニアは1つしか隣に危ない国はないんですけど、日本の場合は北朝鮮もあって、中国もあって、ロシアもあるということはですね、非常に危ないんではないかと思っております。しかも、自分(自国)の軍隊のない日本というのは非常に危ないところにあるんではないかと思います」とコメント。日本人の危機感について尋ねられ「日本は海に囲まれて、海が守るという考え方は非常に不思議に思ってます」と危機意識の低さを指摘した。「隣に3つの脅威があるのは間違いないです」と重ねて強調した。
 リトアニアでは10年前の防衛費はGDP比1%ほどだったが、14年にロシアがクリミアを併合して以降は上昇し、昨年には2・5%となっている。コメンテーターの萩谷麻衣子弁護士は、日本が敵基地攻撃能力の保有を容認し、防衛費も上昇していることを例に「日本が(防衛力を)増強すると他国も増強するということで、緊張関係が高まってしまうんじゃないかというマイナス点もあるんじゃないか。一番大事な安全保障って外交だと思うんですが」とコメントした。
 ジーカス大使は「リトアニアも外交が一番大事な手段だった」と萩谷氏に同意。しかし続けて「本当の戦争になると爆弾が落ちるんですね。よその国の兵隊が来るという事実になったら、花で出迎えるというわけでもない。そのための心の準備も必要ですし、実際の準備も必要だと思います」と語った。外交官が平和を保つ努力を惜しまないとする一方で「準備も必要なんです。リトアニアは準備を30年間続けてます」と現実を語った。