Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

日本政府が日本の自動車産業を潰すまでのプロセス

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!


北野です。




まずお知らせから。


世界一の親日国台湾をサポートしたい方。


こちらをご一読ください。

https://in.taiwanvoice.jp/futasj2023_kt




では本題。


私がモスクワに行った1990年、ロシア国民の夢は、


「日本製の家電で家を埋め尽くすこと」


でした。


私は当時、知り合いのロシア人に、「日本車は?」と尋ね
ました。


すると、皆口をそろえて、「それは、難しすぎて夢にもな
らん」と言いました。


(今モスクワは、日本車、ドイツ車だらけになりましたが。


そう、1990年当時、世界には日本製品があふれていたので
す。


ところが・・・。


いつ頃からでしょうか?


世界市場で、日本の家電はシェアを落とすようになって
いきました。


はっきりは覚えていませんが、20年ぐらい前でしょうか。


日本を代表する家電メーカーP社の社員が、「韓国に負け
そうだ」と泣き言を言っているという話を聞きました。


私は、「冗談だろう!?」と仰天したのをよく覚えていま
す。


モスクワの家電量販店では、日本製が徐々に駆逐され、韓
国、つづいて中国製が目立つようになっていきました。




▼日本製が中国製に駆逐されたプロセス




思い出してみてください。


1990年代、まだ中国製品は、「安かろう悪かろう」と思わ
れていました。


中国製の服は激安ですが、「買ったその日にボタンがとれ
る」といった感じでした。


「中国製を着るのはちょっと恥ずかしい」という感覚もあ
ったでしょう。


いつから「中国製全然OK」になったのでしょうか?


1990年代末にユニクロが大人気になったことがきっかけで
しょう。


ユニクロのフリースは1998年200万枚、99年850万枚、20
00年2600万枚売れたそうです。


これで、「メイド・イン・チャイナでもいいよね」となっ
た。


要するに、日本の会社が中国で安く生産し、日本が逆輸入
する。


日本企業が、「メイド・イン・チャイナ」の信用を上げた
のです。


それから20年以上の月日が流れました。


アパレル業界はどうなっているのでしょうか?



「シーイン」という会社があります。
https://jp.shein.com/



私にはよくわかりませんが、



「めちゃくちゃ安くてかわいい」と若者に人気なのだそう
です。


シーインの特徴について、小島尚貴先生は、最新刊



◆『脱コスパ病 ~ さらば自損型輸入』


詳細は↓
https://amzn.to/3t5xNPI



の中で、


<「企画、デザイン、開発、縫製、検品、流通、広告、営
業、販売、顧客フォローまで、一つも日本企業の関与なく
完成させた」という点にあります。>(59p)
ーー


と書かれています。



少し流れを振り返ってみましょう。


まず、日本企業が日本で作る段階がありました。


ところが日本企業の一部が中国で製造し、「安くて質もま
あまあ」の製品を作り、逆輸入した。


日本企業が、「メイド・イン・チャイナ」の信用を上げた。


次の段階として、「中国企業が中国で生産した製品を、日
本に輸出する」。


日本企業は、一切関わっていない。


皆さん、どうでしょう?


シーインは、ユニクロに勝てるでしょうか?


小島先生はシーインの未来について、




<日本人が現代中国を見る時は、どんなことを見聞きして
も、最初は油断して見下します。


前作で大きな反響を集めた熊本の「い草、畳表」の事例で
も、


国産農家と自治体は油断で大敗北を喫しました。


同じパターンで、後に白物家電、パソコン、スマホもやら
れました。>(61p)
ーー



と警告されています。




▼最後の砦「自動車産業」も破滅の道を進むのか?




日本はかつて「家電王国」でしたが、韓国、中国にやられ
ました。


それでも自動車は、なんとか国際的地位を保っています。


既述のように、ロシアでも、金があれば日本車かドイツ車
を買います。


しかし、日本の自動車産業は、安泰なのでしょうか?


前述小島先生は、こんなことを書いておられます。




<中国の上汽通用五菱汽車が生産する小型商用EVを佐川急
便に七二〇〇台納品するのは、東京に本社を置くEVベンチ
ャー企業ASFです。>(62p)
ーー



ASFの日本人社長は言います。




<「コストほど顧客に刺さるサービスはない。
15~16社ほど、さまざまな業界大手から連絡が来ている」
>(63p)
ーー



「コストほど顧客に刺さるサービスはない」そうです。



実際、大手15~16社が佐川急便のように何千台も購入すれ
ば、


それがきっかけで「中国車でもいいよね」となっていくか
もしれません。



ASFの事業内容を見ると、



<電気自動車の企画、開発、製造及び販売
バッテリーリース事業
上記に附帯又は関連する一切の業務>


(ASPのHPより)



となっています。


要するにASFがコントロールし、「中国で安く生産する」
ということなのでしょう。



このパターン、アパレル業界でいえば、「ユニクロと同じ
やり方」と言えます。


ASFが大成功すれば、「自動車もメイド・イン・チャイナ
で大丈夫だよね」となるでしょう。


次に来るのは、アパレルでいうシーインですね。


つまり、中国企業が安く生産し、日本で売る。


その時、日本国民の中国車に対する信用は、すでに醸成さ
れている。



そして、「国がお金を出して中国製電気自動車の普及を後
押ししている」としたら、


皆さん、どう思いますか?




<日本政府は同社(@北野註ASF)のEVに対し、購入と普
及を促進するために



補助金



を適用し、


その補助金込みの価格は一五〇万円程度という低価格にな
る見通しだそうです。>(64p)
ーー



皆さん、これどうですか?


私たち国民が納めた税金が、



中国製電気自動車と


日本自動車メーカーつぶし



に使われる。


小島先生は、こうも書いておられます。




<米国のバイデン政権は二〇二三年四月に、


「米国で最終組立を行っていないEVには米国政府の補助
金を適用しない」と発表>(65p)
ーー



「グローバリストの手下」と親プーチン派からバカにされ
ているバイデンの方が、日本政府より自国企業に優しいみ
たいです。


日本政府も、エコカー補助金は、完全国産車だけにしても
らいたいです。



ところで、今回引用させていただいた、



◆『脱コスパ病 ~ さらば自損型輸入』


詳細は↓
https://amzn.to/3t5xNPI



めちゃくちゃ面白かったです。


皆さん、「もっとも長期にわたって日本製品ボイコットを
続けている国」、どこだかわかりますか?


中国?


韓国?



小島先生によると、なんと【 日本 】なのだそうです。


卒倒しそうな話ですが、この本を読まれれば、その意味と


日本衰退の原因、復活の方法


がわかります。


是非ご一読ください。