Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

ネコウヨ戦記 安倍総理と駆けた10年 070


私はネコである。名前はもうない。


【70】紀元14年8月19日


 今から二千年前のこの日、世界史上の偉大な人物が世を去りました。ローマ初代「皇帝」アウグストゥスです。カエサルやアウグストゥスは、古代ローマを「共和制」から「帝政」へと移行させた人物として否定的に捉えられがちです。しかし、彼らによってローマは内乱の一世紀を抜け出し、五賢帝の時代へと続くパクス・ロマーナ(PAX ROMANA)の礎が固められたのです。
 そもそも「革命」や「共和制」を絶対善とみなすのはフランス革命以降のものです。あくまでも民衆にとって重要なことは、善政であるか悪政であるか、であると思います。共和制を名乗りながらも、国民を大虐殺している国家は現代においても存在しています。また、専制政治でもおおむね善政という時代もありました。
 問題なのは、悪政から抜け出しやすい政治形態はどちらかということです。専制政治の場合、いわゆる「名君」の出現という偶発事項に頼るか、あるいは革命を起こして暴力に頼るしかありません。これに対して、共和制の場合、選挙という手段がありますので、時間はかかっても穏健に悪政から抜け出すことができます。この点においてのみ共和制の方が優れているといえるでしょう。
 アウグストゥスは「皇帝」を名乗ってはいません。彼はあくまでもローマの第一人者(プリンキパトゥス)にすぎません。市民と元老院という首都ローマの民意を反映する共和制を、第一人者がリードすることで、地中海世界全体の民意を反映しやすくしたにすぎないのです。
 古代ローマが文字通りの「帝国」へと変貌するのは、もっと後の時代のことです。


 だから、みんな選挙に行こうね!!!