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安倍総理の志は死なない!!

万博準備「被災地に支障出ない」と発言した十倉雅和・経団連会長 記者の問いに「心外ですね」と語気強め

 「私の発言がそのように受け取られるのはすごく心外ですね」。経団連の十倉雅和会長が29日の記者会見で、トップを務める大阪・関西万博の準備と、能登半島地震の震災復興を巡る質問に対し、珍しく強い口調で反論する場面があった。


◆万博の土木工事は「ほぼ終わってるから支障なし」
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経団連の十倉雅和会長(資料写真)
経団連の十倉雅和会長(資料写真)
© 東京新聞 提供
 発端は今月、万博準備により被災地で建設人員や資材が不足するとして、経済安全保障相の高市早苗氏が岸田文雄首相に万博の延期を進言したことで、十倉氏は会見で「万博建設地の土木工事はほぼ終わっている。被災地はこれから土木工事が必要なので、支障は出ない」との見解を示した。
 記者から「被災地で必要なのは土木だけではない。仮設住宅やビル復旧など建設工事もあるはずだが」と問われると、十倉氏は「心外だ」と語気を強めた。その上で「岸田首相も、資材調達に支障が出ないよう指示した。被災地を後回しにしていいと思っている人はいない」と述べた。


 万博準備と震災復興を巡っては、万博推進派は道路や橋などの土木工事と、家屋やビルなどの建設工事は必要な人員や資材が異なり、悪影響を回避できると主張。これに対し立憲民主党や共産党などでは、被災地の復旧工事にしわ寄せがいくことを懸念する声も出ている。(久原穏)