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安倍総理の志は死なない!!

知事に「責任ある行動」求める決議 静岡県議会、問題発言に批判も

 静岡県議会2月定例会は最終日の18日に本会議を開き、総額1兆3160億円の2024年度一般会計当初予算案などを可決・同意した。川勝平太知事に対しては、県外で大規模な災害が起きたときに責任ある行動を求める決議案が議員提出され、全員一致で可決した。ただ、ジェンダー問題などに対する知事の発言については議論が深まらないまま閉会になった。


 決議案は、知事が能登半島地震の支援を話し合う9県1市の連絡会議を欠席したことを受けて提出された。県当局の適切な助言や、近隣県で大災害が起きた際の知事の対応方針を明確にすることも求めた。


 開会中の13日、女子サッカーチームの表敬訪問の際に知事が「男の子はお母さんに育てられる」と話したり、磐田市と浜松市の文化度を比べたりして問題になった。最終日の本会議では最大会派の自民改革会議や公明党県議団の県議が予算案などの賛成討論に立った際、これらの発言や知事の連絡会議欠席を批判した。


 本会議では4月18日に任期満了となる出野勉副知事の後任に、元県職員で県日中友好協議会理事長の増井浩二氏をあてる人事案が同意された。増井氏は議会閉会後のあいさつで「県政の発展と県民生活の向上のために、副知事としての責任を常に意識しながら全力で取り組んで参りたい」と述べた。また、県議が育児や介護などやむを得ない事情で県議会委員会にオンライン出席することなどを認める委員会条例の改正案も可決された。


 閉会後、自民改革会議の増田享大代表は報道陣の取材に応じ、知事の発言について「地域や子ども、女性を侮蔑するひどい発言が繰り返されたのは残念だ」と話した。自民は昨年6月定例会で知事の不信任決議案を提出し、発言についても繰り返し注意を求めてきた。増田代表は「(発言を)止められなかったことは会派として責任を感じている。反省するどころかエスカレートしている」とも述べ、閉会中審査を開くことも検討するという。


 第2会派で知事を支えてきた「ふじのくに県民クラブ」の田口章会長は知事に不用意な発言を慎むよう直接伝えたという。阿部卓也副会長は「報道内容の真意が知事にリアルタイムに伝わっておらず、議会でも発言がかみ合わなかった。報道内容が(県の)組織として整理されておらず、問題があった」と述べ、新年度から知事公室長が復活し、体制が強化されることで改善されるとの見通しを示した。(青山祥子、田中美保)