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ウーバーイーツ配達員の不法残留相次ぎ発覚 対策を強化へ

 コロナ禍で人気のフードデリバリー(飲食宅配代行サービス)大手「ウーバーイーツ」の外国人配達員の不法残留が相次いで発覚している。ウーバー側も在留資格のチェックを強化するなど対策に乗り出した。


 昨年10月下旬、福岡市中央区の路上。パトカーで巡回中の福岡県警中央署員が、自転車に乗った外国人男性の不審な動きに気づいた。職務質問をすると、パスポートを携帯していなかった。署はベトナム国籍のウーバーイーツ配達員の男性(32)を出入国管理法違反(旅券不携帯)の疑いで現行犯逮捕。査証(ビザ)の残留期限が切れていたため、同法違反(不法残留)容疑で福岡地検に追送検した。


 男性は中央署に留置中だった11月上旬、朝日新聞の取材に応じた。配達員になったのは9月ごろ。建設関係の会社で働いていたが、日本語がうまく話せず苦労していた。同郷の友人に「日本語がわからなくてもできるし、いつでも働ける。給料も良い」と配達員を勧められたという。


 友人が登録を代行してくれた。男性の周囲にはベトナム人配達員が20人ほどいて、中には在留期限が切れた人もいたという。「ばれないと思っていたのか」と尋ねると、ためらいつつうなずき、「日本が好きで、残っていたかった」。


 中央署は10月中旬にもベトナム国籍でウーバーイーツ配達員の男性(35)を出入国管理法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕。署によると、技能実習生として入国したが、実習先から逃げていた。


 神戸市でも10月、ウーバーイーツ配達員のベトナム国籍の男女2人が出入国管理法違反(不法残留)の疑いで兵庫県警に逮捕された。路上で通行を妨げているとの通報で駆けつけた生田署員が2人に在留カードの提示を求めたところ不法残留が発覚した。


 運営会社のウーバージャパン(東京都)によると、配達員として登録する際にはウェブサイト上から自分の写真や身分証明書の画像を送る。外国人の場合、在留カードやパスポートの画像も添付する。


 相次ぐ不法残留の発覚を受け、書類の偽造が横行している可能性があるとみて、パスポートと在留カードの現物確認を12月から、まずは東京都内と大阪府内で開始した。すでに登録済みの外国人にも求め、応じない場合は登録を停止することもあるという。今後対象地域を広げるとしている。


 ウーバージャパンの広報担当者は「就労資格を持つ外国籍の方が安心して利用できるよう、不正利用を防ぐ取り組みを強化したい」としている。


 福岡入国管理局によると、在留カードには傾けると色が変わったり文字が浮かんだりするホログラムや透かしが入っており、画像だけの確認は難しい。中には別人が登録したアカウントを不法残留の外国人に有料で貸し出すケースも確認されており、入念なチェックが必要だと指摘する。