Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

徴税しても政府に富が蓄積されるわけではない

 From 三橋貴明




【近況】
アメリカの保守系メディア
「The American Conservative
(アメリカの保守)」に掲載された、
ジョナサン・カルブレス氏の寄稿
「Modern Monetary Theory
For Conservatives
(保守派のための現代貨幣理論)」に、
極めて効果的なレトリックが
載ってましたので、ご紹介。


 『It follows that taxes do not
 amount to the accumulation of
 wealth for the government.
 Rather, they amount to
 no more than the extinction of
 money from the economy.
  (税金は政府の富の
 蓄積ではありません。
 むしろ、税金は経済から貨幣を
 消すに過ぎないのです)』


この「税金は政府の富の蓄積ではない」
というのは、極めて有効な
レトリックだと思います。


国民の多くは、税金について
「金貨のような貨幣を
我々から取り上げ、
政府に貯まっていく」といった
印象で理解しています。


実際には、我々が
銀行預金で納税すると、
1.銀行の負債である
銀行預金が消滅し、同額、
銀行から同額の
日銀当座預金が政府に移る


2.政府は増えた日銀当座預金分、
国債と相殺して、「数字」を
ジュッと消すことになるため、
カルブレス氏のいう
「経済からお金を消すに過ぎない」は
パーフェクトに正しいのです。


この一点を理解できれば、
例えば政府の支援策に関する、
「クレクレ乞食に、俺の税金から
カネを配るなんて、とんでもない」
といった醜い主張が、いかに
間違っているかが分かる。


そもそも、弱者、貧困層、低所得者層に
政府が支援するとして、財源は
「貴方の税金」ではありませんから。
(ついでに、将来世代の税金でもない)


何しろ、徴税したところで、
政府に貨幣が貯まるわけではないのです。
「税金は、政府の富の蓄積」という
間違ったイメージを打破できれば、
道は大きく開けるように思えます。
是非とも、ご活用下さい。



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