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伊地方検察、WHO高官を捜査 政府のコロナ対応めぐり虚偽報告か

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は14日、イタリア政府の新型コロナウイルス流行への初期対応について捜査している伊地方検察当局から、WHO高官が虚偽報告を行った疑惑をめぐり、情報提供の要請を受けたことを認めた。
 新型ウイルス流行第1波の中心地だった北部ベルガモ(Bergamo)の検察当局は、危機管理に問題があった可能性があるとして捜査を開始している。
 伊メディアの報道によると、ベルガモ検察に対し虚偽の情報を提供したとされるWHO高官のラニエリ・ゲラ(Ranieri Guerra)氏も捜査対象になっている。同氏は疑惑を否定している。
 ゲラ氏は最近まで、11人いるWHO事務局長補の一人だったが、現在はテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長付きの特別顧問を務めている。
 昨年5月、WHOはイタリア政府の初期対応に関する報告書を発表したが、翌日にこれを撤回。その後、この報告書の筆頭著者だったフランチェスコ・ザンボン(Francesco Zambon)氏が、撤回は政府に恥をかかせないためだったと発言したため、検察は昨年11月、ゲラ氏に対する事情聴取を行っていた。
 先月31日付でWHOを退職したザンボン氏は14日、AFPの取材に対し、WHOには政治的圧力への抵抗という面で問題があると指摘した。
 同氏は、新型コロナウイルスの起源をめぐり中国に圧力をかけることにWHOが消極的な態度を示してきたとする見方に触れ、「イタリアのこの小さな話が、中国の大きな話を理解するのに役立つ」と述べた。
 スイス・ジュネーブのWHO報道官は、「WHOは現在、ベルガモ検察局からの国際司法支援要請について検討している」と述べた。
■WHOはテドロス氏の関与を否定
 イタリア時事報道番組「ノン・エ・ラレナ(Non e l'Arena)」は11日、ゲラ氏と伊保健当局高官が交わしたとされる、チャットアプリ「ワッツアップ(Whatsapp)」から流出したやりとりについて報じた。
 この中でゲラ氏は「最終的にテドロスに直接掛け合い、文書を取り下げさせた」と、報告書の撤回を自慢しているようにとれる文章を送っていたとされる。WHOは、この問題へのテドロス事務局長の一切の関与を否定している。