Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

トランプ氏遊説再開の狙いは“裏切り者”退治 自身は出馬せず「トランプ下院議長」へ?

トランプ大統領が「サイ狩り」始めた?!
(以下引用)
「トランプがRINOの狩りを始めた」
(以上引用)
ヤフー・ニュース(英語版)26日の記事の書き出しを読んだ時は一瞬、ドナルド・トランプ前大統領がサイ(犀)狩りを始めたのかと思った。しかし「サイ」は同音だがスペルは「RHINO」だ。この「RINO」は辞書にも出ていないのでネット上で調べると「Republicans In Name Only」つまり「名前だけの共和党員」の略語だった。
記事は、トランプ前大統領が26日オハイオ州で集会を開き政治活動を再開したが、その狙いはまず自分を裏切った共和党員を退治することだというのだ。
オハイオ州をその第一弾にしたのは、同州はアンソニー・ゴンザレス下院議員というトランプ前大統領から見ての「RINO」がいるからだ。

© FNNプライムオンライン ゴンザレス議員(議会HPより)
ゴンザレス議員は、1月6日の議事堂占拠の暴動をめぐりトランプ前大統領が弾劾訴追された際に、下院共和党で弾劾に賛成した10人の1人だった。
同議員のオハイオ州第16選挙区には既に、前回の大統領選でトランプ前大統領の選対副委員長を務めたマックス・ミラー氏が共和党から立候補の意思表示をしており、集会はゴンザレス議員の追い落としをはかるものになった。

© FNNプライムオンライン マックス・ミラー氏とトランプ大統領(ミラー氏の選挙事務所HPより)
数千人という群衆を前に前大統領は「トランプ節」を炸裂させ、バイデン政権は「アメリカを最後に」していると自らの「アメリカを最初に」との違いを訴えたが、狩りも忘れなかった。
「彼(ゴンザレス議員)は、でっかいRINOだ。でもワシントンでは全く人気がない。 あの常軌を失った憲法違反の違法な弾劾に賛成したのだ」
前大統領は上院にも仕返しの矛先を向け、来年の中間選挙で再選がかかるアラスカ州選出のリーサ・マーカウスキー議員の代わりに新人のケリー・ツバイケアさんを推薦すると発表している。
「リーサ・マーカウスキーはアラスカ州にとってバッドだ。マーカウスキーは去らなければならない」
マーカウスキー議員は2002年初当選のベテランの上院議員だが、トランプ前大統領にはことごとく反対して弾劾裁判も支持していた。

© FNNプライムオンライン リーサ・マーカウスキー議員(上院HPより)
今後トランプ前大統領は、遊説を通じて共和党で自分に叛いた議員たちに代わって子飼いの議員の選挙運動を支援して行くと考えられる。ニューヨークやロサンゼルスなどの都市部以外で前大統領はまだ根強い人気があると考えられるので、来年の中間選挙ではトランプ共和党は無視できない勢力になるかもしれない。
「トランプ下院議長」誕生の可能生も
そこで本人の身の振り方だが、前大統領が中間選挙に出馬することはないというのが大方の見方。選挙区を選んで立候補すれば当選することは期待できるが、それで弾き出される共和党の候補者の非難を浴びてその後の党内運営に支障が出るからだ。
それよりも、下院議長になるという道がある。合衆国憲法は下院議長は議員の中から選定するとは規定していないので、子飼いの議員を中心に共和党議員が投票すれば「トランプ下院議長」が実現する可能性が十分あり、当人もラジオ番組で「非常に興味ある」と語っている。
下院議長は、大統領が欠けた場合の継承順位で副大統領につぐ要職で、予算を先議したり大統領を含める公務員や裁判官の弾劾を主導する立場だからだ。
もしトランプ下院議長が実現すれば、内政問題では不法移民問題やインフレ、外交問題ではロシアのハッカー対策や中国の新型コロナ流出疑惑解明の手詰まりなどでバイデン政権を揺さぶることになるだろう。

© FNNプライムオンライン オハイオ州で集会を開き政治活動を再開したトランプ氏
その上で2024年の大統領選に再出馬というのは十分ありうるシナリオだ。
政界復帰を目指すトランプ前大統領の動きから目を離せなくなりそうだ。
【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
【表紙デザイン:さいとうひさし】


まわりくどい気はするが、あきらめていないのが安心!!