Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

緊縮財政という甘えは許されない

From 三橋貴明


■□━━━━━━━━━━━━━━━━□■


【今週のNewsピックアップ】
コストプッシュ型インフレ、財政政策で対処を
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12744609326.html



「資源」の時代
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12744963228.html



現在の日本のインフレ率上昇は、
コストプッシュ型インフレ、
いわゆる「悪いインフレ」です。



理由は、物価の上昇が国民の所得拡大に
全く結びついていないためです。
それどころか、可処分所得を減らしている。



日本のコストプッシュ型インフレは、
「輸入」物価上昇により生じています。



輸入価格が上がり、
それが最終商品の価格に転嫁されたとしても、
日本国民の所得は一円も増えていないのです。



増えるのは、
あくまで「外国の生産者」の所得です。
とはいえ、現実に目の前で
物価が上昇していることを受け、
日本国民の多くは政府に対策を求めます。



それでは、具体的には
どのように対処したらいいのか。簡単です。



『給付金や減税によって
国民の購買力を高めると同時に、
原材料やエネルギーなどの
供給制約を緩和するために、
経営合理化や技術開発や
インフラ整備などを目的とした
財政支出を行なうことだ。(中野剛志)』
その通り。



短期的には国民の可処分所得を
引き上げるために、給付金や減税で対処する。
特に、効果抜群なのが消費税廃止です。



今回のコストプッシュ型インフレは、
消費性向が高い低所得者層が
ダメージを受ける。
可処分所得「穴埋め」の政策は必至。



消費税は、消費性向が高い
低所得者層ほど負担が重い。
消費税は廃止一択です。



さらに、中期的には「エネルギー効率」を
引き上げる財政支出が必要になります。
食料自給率引き上げのための財政支出も、
待ったなしの状況です。



また、現在、コロナ禍による
上海ロックダウンを受け、
トヨタの製造ラインが一部停止する
事態に至っています。



上海からの出荷が停まっているのは、
資本財なのでしょうが、鉱物資源を見ると、
ロシアはパラジウムの輸出で世界一位、
プラチナ二位、アルミニウム二位、
マグネシウム二位、ニッケル三位、
鉄鉱石五位、クロム鉱八位、ニッケル三位、
アンチモン二位、工業用ダイヤモンド一位、
パナジウム二位となっています。



この種の鉱物資源も、
今後は日本に入らなくなる。



コロナ禍とロシア・ウクライナ戦争が
重なったため、我々は食料、
エネルギー(鉱物性燃料)に加え、
鉱物資源や資本財も「手に入らない」時代に、
一気に叩き込まれたわけです。



「資源」が入らない状況を、
民間で解決できますか。
できるはずがありません。



政府が動かなければならないのです。
緊縮財政などという「甘え」は、
もはや許されない。