Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

「ロックダウンやめろ」、中国・ウルムチで異例の抗議 10人死亡の住宅火災きっかけ

中国・新疆ウイグル自治区ウルムチ市で25日夜、市民が新型コロナウイルス対策に抗議する様子を捉えたとみられる動画が、中国のソーシャルメディアで共有されている。同市では24日に10人が死亡する集合住宅火災があり、コロナ対策の影響で住民避難が遅れたとの声が上がっているが、政府はこれを否定している。
動画には、市民が障壁を破壊し、「ロックダウンをやめろ」と叫びながら当局に立ち向かっている姿が映っている。
中国では厳しい「ゼロ・コロナ」政策を導入しているにも関わらず、過去最多の感染者数を記録している。
ウルムチでは8月上旬から規制が敷かれている。ウルムチ当局は現在、新型ウイルス対策の規制を段階的に廃止すると約束している。ただ、24日に火災から逃れようとした人を阻止した事実はないと否定している。
BBCは、火災が起きた集合住宅の住民が部屋から出るのを阻止されたとの証言を聞いている。
これに中国国営メディアは反論している。しかし、ウルムチ当局は25日遅くに異例の謝罪を表明。職務を放棄した者を罰すると約束した。
25日夜にソーシャルメディア上で共有された動画には、日没後にフェイスマスクをつけた多くの市民が街中に集まっている様子が映っていた。
市民は声を上げ、拳を突き上げ、当局者と言い争っていた。ロイター通信は動画がウルムチ市内で撮影されたものだと確認した。
ある参加者はメガホンを使って叫んでいた。別の動画では、防護服を着た市職員による障壁を群衆が突破する様子が確認できる。
BBCが25日夜に注視したライブストリームでは、抗議者たちが市庁舎の階段に集まっているとみられる様子が映されていた。
中国ではインターネットが厳しく検閲されており、ウルムチでの抗議行動に関する内容は26日朝までにほとんど削除された。
感染対策で消火活動に遅れか
地元メディアによると、24日の集合住宅火災は電気配線の故障が原因だったとみられる。この火災では10人が死亡、9人が負傷した。
オンライン上では、コロナ対策が原因で、消火活動に遅れが生じたと指摘されている。
しかし、市当局はこれを否定。駐車されていた車が消防車の進入を阻んだと非難した。
26日朝の記者会見では、感染リスクが低いとみられる地域で、ロックダウンを段階的に緩和すると発表。ウルムチでのコロナ感染はほぼ解消され、住民生活に「秩序」が戻るだろうとした。デモへの言及はなかった。
中国各地で規制への反発強まる
中国で大規模かつ破壊的な抗議行動が起きるのはめずらしい。しかし、国民の間で政府による「ゼロCOVID」政策への反発が強まっている。
26日には西安や重慶、南京などの複数都市でも抗議行動がみられた。その多くは大学で行われたと報告されている。
こうした抗議は中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」上で多くの支持を集め、参加者は「勇敢」だと称された。
微博では、ウルムチでの火災や「ゼロ・コロナ」政策に関する政府の姿勢への不満の声もあがっている。
「当初、私たちが政府に抱いていた無限の信頼は、政府の良心を変えることはなかった。人民の生活や安全、基本的な要求は、政府の耳には聞こえない」と書き込む人もいた。