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設備ボロボロ?「青函トンネル」の劣化深刻に 過酷な環境で機能保全に苦心

「青函トンネルの機能保全」を継続して実施へ
 本州と北海道を結ぶ唯一の陸路「青函トンネル」の劣化が深刻な状況になっています。国交省は2024年度予算の概算要求へ、昨年度に引き続き「青函トンネルの機能保全」に関する費用を盛り込みました。



青函トンネルを通る北海道新幹線(画像:写真AC)。© 乗りものニュース 提供
 青函トンネルは1988年に開通した日本最長の海底トンネルです。当初から新幹線を走行させることを想定して建設されており、2016年3月の北海道新幹線開業後は、新幹線と貨物列車が線路を共用しています。列車が走行する「本坑」のほか、換気や排水、保守作業を担う「先進導坑」と「作業坑」で構成されており、延長は54kmにおよびます。


 トンネルは鉄道・運輸機構が保有し、JR北海道が管理しています。湧水を汲み上げる排水ポンプや列車火災検知装置など、陸上トンネルにない設備を備えていることが特徴です。ただ、湿度が高く塩水にさらされる過酷な環境にあるため、それらが著しく劣化しているといいます。北海道新幹線に乗車して青函トンネルを通ると、湿度の高さから窓が曇ることからも、環境の過酷さがうかがえます。


 先進導坑では路盤の隆起や沈下、排水設備では腐食が発生し、送水管の劣化による漏水も確認されています。先進導坑と作業坑は、建設開始から既に50年が経ち、2014年には吉岡先進導坑内で路盤の隆起などが確認されたため、ロックボルトによる対策工事が行われています。


 JR北海道は青函トンネルの維持管理に今後も年間約40億円が必要と想定。調査の結果次第で、適切な時期に大規模修繕を行うことも検討するとしています。北海道新幹線の新函館北斗~札幌間で延伸工事が進む中、円滑な人流・物流を確保するためにも、青函トンネルの維持管理が一層重要になりそうです。
 第二青函トンネルを早よ!!