北野の移民観
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
まず、お知らせから。
今世界では、「リーマンショックの前に起こっていた現象」
が再び起こっています。
世界の歴史にも大きな影響を与えそうなこの動きは、何で
しょうか?
以下のページからご確認ください。
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では、本題。
9月16日号は、「★移民問題、理想的な解決法とは」でし
た。
内容を要約すると、
・モスクワで雪かきをしているのは、ほとんどアジア系=
中央アジアの人たちである。
・「ロシア人が嫌がる仕事は貧しい移民にやらせよう」と
いう差別的移民政策は、ロシア社会に大きな問題をひき起
こしている。
・私は実体験から、「日本人が嫌がる仕事は移民にやらせ
よう」という差別的移民政策に反対。
・労働力不足は、機械化、自動化で補える。
・例として、私が完全帰国して5年間で、
「スーパーのセルフレジ化が急速に進んでいること」
「ファミレスで配膳ロボットが導入されていること」
「羽田空港にいったら、チェックインも荷物預けも、全
部自動化されていたこと」
などをあげました。
この9月16日号について、読者の山口さんから、以下のよ
うなご質問をいただきました。
【山口さんのメールここから▼】
<北野様
こんにちは。
北野さんは日本への移民受け入れに反対ということなので
しょうか?
北野さんご自身、奥様が外国人ですよね?
基本的に外国人が増えた方がハーフ、もといダブルである
お子様も暮らしやすい社会になるのではないでしょうか?
移民については、労働力不足というのは二の次の問題であ
って、一番の問題は、人口減少による経済規模の縮小、マ
イナス成長、高齢者と社会インフラを支える納税者の減少
ではありませんか?
これらはもちろんロボットでは全く解決しません。
個人的には、次の覇権国家になるかもしれないインドから、
IT技術者を日本国内に移民として受け入れて、インドとの
人的、経済的な関係を拡大させるのが、最も建設的な移民
政策になるのではないかと思います。
高学歴のインド人の目にも、物価が安く、インフラの整っ
た日本はまだまだ魅力的に写るのではないでしょうか。
いつも鋭いご考察をされている北野さんご自身にも関わる
問題として、主観的なご意見をお伺いしたいです。
よろしくお願い申し上げます。>
【山口さんのメールここまで▲】
メール、ありがとうございます!
いくつかに分けてお答えします。
〇質問1
<北野さんは日本への移民受け入れに反対ということなの
でしょうか?>
〇回答1
私は、「日本人が嫌がる仕事は外国人にさせればいい」と
いう【差別的移民】に反対しています。
9月16日号で触れましたが、こういう移民政策は、日本国
にも、日本国民にも、移民にも幸福をもたらさないと思い
ます。
残念ながら、日本政府がやっているのは、まさに「差別的
移民政策」だと思います。
〇質問2
<北野さんご自身、奥様が外国人ですよね?
基本的に外国人が増えた方がハーフ、もといダブルである
お子様も暮らしやすい社会になるのではないでしょうか?>
〇回答2
私の妻は、父親がウクライナ人、母親がロシア人です。
正直言うと、私が日本に完全帰国を決めた時、「子供たち
がいじめにあうのではないか」と恐れました。
恐れたきっかけは、父親が日本人、母親がロシア人の、日
本に住む高校生の動画です。
彼は、子供のころから過酷ないじめにあい、日本を憎んで
いました。
彼は、ロシア語で、延々と日本の悪口を言い続ける動画を
投稿していたのです。
(@今探したところ見つかりませんでした。
もうやめたのかもしれません。)
私は、「子供たちがいじめられて、日本嫌いになっては困
る!」と思い、いじめの少ない場所をわざわざ探しました。
幸い娘も息子も、今のところいじめにはあっていません。
ご質問にあるように、外国人が増えれば、私の子供たちは
もっと住みやすくなるのでしょうか?
私は、「外国人の数」というより、「日本人と外国人の関
係」が大事だろうと思います。
つまり、「日本人と外国人が仲良く暮らせているかどうか」
が大事だと思います。
たとえば、以前ドイツのテレビを見たら、以下のような話
がありました。
ある女の子が、学校でいじめられている。
理由は、彼女が「キリスト教徒だから」というのです。
彼女のクラスは、ほとんどが移民で、イスラム教徒が多い。
だから、キリスト教徒の女の子は、少数派でいじめられる。
私は、イスラム教を批判したいわけではありません。
ですが、このニュースを見て、「日本がこうなったらダメ
だ」と思いました。
このご質問への回答は、「外国人の数よりも、日本人と外
国人が仲良く暮らせる環境づくりが大事」ということでし
ょう。
〇質問3
<移民については、労働力不足というのは二の次の問題で
あって、一番の問題は、人口減少による経済規模の縮小、
マイナス成長、高齢者と社会インフラを支える納税者の減
少ではありませんか?
これらはもちろんロボットでは全く解決しません。>
〇回答3
まず、私は「人口減少=少子化問題」は、政府がその気に
なれば「政策で止めることができる」と考えています。
実際、フランス、イスラエル、ロシアなどでは、政策で出
生率が上がりました。
長くなるのでここでは詳述しませんが、「出生率を激増さ
せたロシアの政策」について、興味がある方は、以下の記
事をご一読ください。
↓
https://www.mag2.com/p/news/119241
<@日本以上に深刻な少子化問題を解決した、ロシアの大
胆な「奇策」>
納税者の減少について。
この部分は重要です。
政府は「日本人が嫌がる仕事は、外国人にやらせよう」と
いう「差別的移民政策」をつづけていますが。
そうやって入ってきた移民は、ほとんど「日本人が嫌がる
仕事」をしていることになります。
(もちろん、全員ではありません。)
「日本人が嫌がる仕事」は、低賃金、重労働が多い。
高賃金、軽労働なら、やりたい日本人が山ほど集まるから
です。
「日本人が嫌がる仕事をしている移民」が増えて、それで
税収が増えるとは思えません。
〇質問4
<個人的には、次の覇権国家になるかもしれないインドか
ら、IT技術者を日本国内に移民として受け入れて、インド
との人的、経済的な関係を拡大させるのが、最も建設的な
移民政策になるのではないかと思います。
高学歴のインド人の目にも、物価が安く、インフラの整っ
た日本はまだまだ魅力的に写るのではないでしょうか。>
〇回答4
ここから最も重要な話になります。
私は、「日本人が嫌がる仕事は外国人にやらせればいい」
という「差別的移民政策」に反対しています。
しかし、優秀な外国人には、どんどん来てもらったらい
いと思います。
たとえばシリコンバレーにいるITスペシャリストにイン
ド人やロシア人が多いことは、よく知られています。
たとえば私の妻の友人で、大学教授をしているロシア人
女性がいます。
だんなさんは通訳で、二人の子供は有名私立大学に入り
ました。
だんなさんと二人の子供たちは、日本とロシアを客観的
に比較して、日本国籍をとる選択をしました。
私は、日本を愛し、日本語を話し、優秀で、税金をきち
んと納めている彼らが日本国籍を取得するのに反対する
でしょうか?
もちろん反対しません。
9月16日号では、話を複雑にしないために触れませんで
したが。
私は、「日本人が嫌がる仕事は外国人にやらせればいい」
という「差別的移民政策」に反対しています。
これは、ロシアでも欧州を見てもわかるように、幸せを
もたらしません。
しかし、日本を愛する優秀な外国人が日本に引っ越して
くることは大賛成です。
同意します!!
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