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安倍総理の志は死なない!!

横田早紀江さん「命がけで戦っているんです」北朝鮮による拉致問題解決へ悲壮な思い訴える

北朝鮮による日本人拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会が26日、東京都内で開かれ、拉致被害者の1人、横田めぐみさん(失踪当時13)の母、早紀江さん(87)が、被害者を1日も早く取り戻すよう、岸田文雄首相ら政府関係者に切実な思いを訴えた。


早紀江さんは「私たち家族会は団結して今日までやってきたが、みなさんご高齢になられ、私も頭(髪の毛)が真っ白になり足元も危なくなっている。あまり大きな声は出せないし、(病院の)先生にも『そんな年で活動している人はいませんよ』と言われましたが、そういうわけにはいかない。命がけで戦っているんですからと言って、退院をさせていただいた」と、悲壮な思いを口にした。


その上で「どうか一刻も早く、日本人らしい姿で日本で生活ができるように(してほしい)」と訴え、めぐみさんについて「何も罪がないんです。一生懸命勉強してバドミントンの練習をして、強化選手に選ばれて…」と拉致される前のめぐみさんの日常や母子のやりとりに触れながら「なんでこうなったか本当に分からない」と、述べた。
「たくさん、まだ残されている人たちが向こうで叫んでいる。声は出せない、声を出したら(誰かに)やられるかもしれないという怖い国ですから。『早く来て、早く来て』と言っているような気がする。『なぜ助けてくれないの』と言っているような気がする」と、声を絞り出すように訴えた。


めぐみさんは1977年(昭52)11月15日、北朝鮮に拉致された。46年の月日が流れたが、問題は解決していない。早紀江さんは「親でありますから、本当に命がけで戦いたいと思う。私が身代わりになれるなら、身代わりになってもいいと思っています」とも口にして「できる限りの努力をして頑張ってまいります。政治の皆さま方も忙しくて大変だと思うが、(国民の)命がかかっている。命を日本に取り戻していただきたい。それだけをお願いしたい」と、同席した岸田首相や松野博一官房長官に訴えた。


娘の横田めぐみさんら北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える横田早紀江さん(撮影・中山知子)
娘の横田めぐみさんら北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える横田早紀江さん(撮影・中山知子)
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