Shinzo-Returns

安倍総理の志は死なない!!

なぜ、日本は政策を転換できないのか

 From 三橋貴明




【今週のNewsピックアップ】


信じがたいアメリカの変化 「保守派」とMMT
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12668629575.html
信じがたい勢いで「変わる世界」
あのIMFが・・・
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12669011413.html


驚くべき勢いで、「世界」の
財政観が変わっていっています。


「財政赤字は悪」という認識が、
改められようとしているのです。


ところが、例により我が国は
なかなか変わろうとしない
(全く変わっていないわけではないです)。
これは、なぜなのか。


大石久和先生がよく語られる
「歴史観の違い」が
影響しているのかも知れません。


ユーラシアの人々は、いつ、地平線の向こうから
騎馬の大軍が襲ってくるか分からない。


侵略軍が襲来したとき、備えを
怠ると、下手をすると皆殺し。


となると、ユーラシアの人々は、
常に「今の敵」について情報を分析し、
それに備えるために
「政策を変える」必要がある。


コロナ・パンデミックが発生し、
さらに中国の軍事的・経済的な
脅威が高まるならば、
「それに合わせて」政策を普通に変える。


それに対し、我が国は「侵略軍」ではなく、
歴史的に自然災害に苦しめられてきました。


自然災害は、事前の予想が困難です。
しかも、人間の生産力には限界が
あるため、どれだけ備えても
「無駄(というか「不足」ですが)」
ということはあり得る。



我々は、
「いつ、いかなる規模で
襲い掛かってくるか分からない脅威」
の下で生きてきた。


となると、よくわからない
「自然災害」について情報を分析し、
備えのための「政策変更」と
いった発想にならない。


何しろ、「どうにもならない」
可能性が高いわけです。


人間、侵略軍という脅威であれば、
調査し、分析し、備えることで
被害を最小化できる。


そのためには、政策を変えればいい。
政策を変えることで、
自分たちの共同体を守れる。


ところが、大規模自然災害の前では、
「備え」は常に不足し、
「どうにもならない」ケースが少なくない。


だからこそ、備えない。政策も変えない。
という「仮説」を立てたわけですが、
現在の日本国民は、元々の
大規模自然災害に加え、
「調査し、分析し、備える」ことが
可能な人間の脅威
(中国共産党)に直面している。


変わらなければなりません。
日本国という共同体には、
国民を救う力が(まだ)ある。


そのためには、
「正しく変わる」必要があります。
具体的には、緊縮財政を
転換する必要がある。


危機に備えるために、
あるいは危機を克服するために、
政策を変える必要がある。


この「ユーラシア」では
当たり前の事実を、島国である
我々は今こそ知る必要があるのです。