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バイデン氏、新型ウイルスの発生源に関し追加調査を指示 情報機関に

アメリカのジョー・バイデン大統領は26日、新型コロナウイルスの発生について改めて調査するよう情報当局に指示した。同国ではこのところ、新型ウイルスの起源をめぐる議論が熱を帯びている。
バイデン氏はこの日発表した声明で、情報当局に対し、これまでの「倍の努力をして」90日以内に報告するよう求めた。
新型ウイルスは2019年遅くに、中国・武漢市で最初に確認された。
以来、世界で1億6800万人以上が感染し、350万人以上が死亡したとされている。
初期の感染について当局は、武漢市の海鮮市場が関係しているとした。科学者らは、新型ウイルスが動物から人間に伝染したと考えた。
だが、米メディアは最近、新型ウイルスが中国の研究施設から出現した可能性を示す証拠が増えていると報じている。
中国政府はそうした報道を非難。アメリカの研究施設で発生したのではないかと示唆している。
バイデン氏の声明
バイデン氏はこの日の声明で、新型ウイルスの起源に関する報告書を提出するよう、大統領就任後に求めていたと明らかにした。「人間が感染動物と接触したからなのか、それとも研究施設の事故によって出現したのか」といった点を調査するよう指示していたという。
報告書は今月提出され、バイデン氏は「追加報告」を求めたとした。
「今日をもって、アメリカの情報当局は結束し、可能性は高いが明確な結論が出ていない2つのシナリオについて調べる」
バイデン氏は、情報当局の2つの機関は「動物との接触説」に傾き、別の1つの機関は「研究施設の事故説」を重視していると指摘。ただ、どちらが有力か判断できるだけの十分な情報がないとした。
そのうえで、「倍の努力をして情報を収集、分析し、決定的な結論に近づき」、90日以内に報告するよう関係機関に求めた。また、議会にも常時すべての情報を提供するよう指示した。
さらに、アメリカは「中国に対し、完全かつ透明で証拠に基づいた国際調査に加わり、すべての関連データと証拠へのアクセスを認めるよう求めるため、同じ考えをもつ世界の国々と協力し続けていく」と表明した。
研究施設から出たのか
世界保健機関(WHO)は今年3月、中国の科学者らと共同で、新型ウイルスが研究施設から出現した可能性は「極めて低い」とする報告書を公表した。同時に、さらなる調査が必要だとした。
しかし、研究施設が発生源とする疑念は根強い。最近も、複数の米情報当局者の話として、「武漢ウイルス研究所」の所員3人が2019年11月に病院に入院したと報じられた。これは、中国が最初に武漢で新型ウイルス感染者を確認したと発表した数週間前のことになる。
バイデン政権の首席医療顧問のアンソニー・ファウチ氏は、新型ウイルスが動物から人間に伝染したとの見方を支持している。ただ今月になって、新型ウイルスが自然発生したのか、自信がもてなくなっていると認めた。
研究施設からの流出説は、ドナルド・トランプ前米大統領が「武漢ウイルス研究所」を名指しして主張したが、社会的には昨年、陰謀論だとして片付けられた。多くの米メディアは、誤りや偽りとして扱った。
トランプ氏は25日、米紙ニューヨーク・ポストにメールした声明で、自分は正しかったと胸を張った。「私には最初から明白だったが、ひどく批判された。いつものように」、「今になってみんな『彼が正しかった』と言っている」。