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【「極めて現実に近い」迫真のシミュレーション】台湾侵攻戦 ついに日本政府に支援要請 想定シナリオ③(中国軍上陸2日~1日前) 完全シミュレーション台湾侵攻戦争(3)前編

いま、日米の政府高官、および軍、自衛隊幹部の間で、ひそかに「台湾有事」を想定した机上演習が行われている。
中国はいつ台湾に侵攻するのか。なにがそのきっかけになるのか。攻撃の第一波はどのようなものか。上陸戦はどう展開するのか。米軍の参戦、そして日本はどのように巻き込まれていくのか。
そうした机上演習のコーディネーター、教官役を務める元陸将・山下氏が明かす想定されるもっとも現実的な「台湾有事」のシナリオ。その驚くべき結末とは――。(『完全シミュレーション台湾侵攻戦争』より)
Xデー(上陸日)2日~1日前
中国空軍爆撃機による大規模な航空攻撃
( 台湾 )
前日の精密誘導兵器、自爆ドローン攻撃に続いて、この日は早朝から中国空軍爆撃機による大規模な航空攻撃が行われた。
攻撃の重点目標となるのは、台湾空軍基地の残存航空機・防空部隊及び陸軍の集結部隊や沿岸部防御施設などである。沿岸部後方地域に集結していた台湾陸軍の機甲部隊には燃料気化爆弾が投下されて、部隊は壊滅状態に陥った。
夜間に入り、台北市・台中市・台南市正面海岸では中国軍の掃海部隊によって残存機雷の掃海作業が隠密裡に続けられた。
中華電信とシンガポールのシンガポール・テレコムが共同運用しているST通信衛星など、台湾の使用している通信衛星にサイバー攻撃が行われ、数基の通信衛星が衛星攻撃ミサイルによって破壊された。これにより台湾の衛星通信は大打撃を受けた。
揚陸艦船が次々に発進
( 中国 )
政府機関・民間のインフラ施設に対するサイバー攻撃、それに続くミサイル・自爆ドローン攻撃、航空攻撃など、一連の上陸前準備打撃が終了。東部戦区第73集団軍3個海軍陸戦旅団を先陣に機械化合成旅団からなる一次侵攻部隊約16万の乗艦船する揚陸艦船が次々に発進した。
揚陸艦船群は、統制海域(艦隊の集合場所としてあらかじめ指定された海域)で侵攻地域別に艦隊を組み、台湾各地の目標海岸に向かった。各基地や飛行場では、空挺兵旅団や空中突撃旅団、輸送部隊が発進態勢に入った。
厦門対岸の東引島、馬祖島、金門島に巡航ミサイルによる攻撃など激しい砲撃を加え、中国海軍陸戦隊、陸軍特殊部隊が上陸し3島を短時間で制圧した。
台湾海峡の澎湖諸島にも巡航ミサイルによる攻撃、航空攻撃を行い、防衛部隊に大損害を与えた。
中国国防部は「現在の台湾の混乱は台湾自ら収拾することが不可能で、台湾市民を守るために必要最小限の特別軍事作戦を行う」と発表した。
「台湾の混乱収拾のための行動は内政問題であり、他国の干渉を断固拒否する」
続けて中国外交部が発表した声明は、台湾問題をあくまで「内政問題」とする主張を変えないことを表していた。
( 台湾 )
台湾政府は、中国が武力侵攻を開始したとして国際社会に支援を要請する悲鳴にも似た声明を発表し、米軍の直接介入を強く求めた。頼総統は全市民に「中国の侵略に対して、軍は最後まで戦う。市民はパニックにならずに防空壕などに退避してもらいたい」と呼びかけた。 
アメリカが日本政府に対し後方支援を要請
( アメリカ )
台湾の呼びかけを受け、アメリカが動いた。
アメリカ政府は「台湾への武力侵攻は国際社会の平和と安定を脅かすもので、断じて許されない」と声明を発表した。日本政府に対し、東シナ海で活動する米海軍艦船への給油などの後方支援を要請した。
インド太平洋軍司令部は、隷下の4軍に対し、「中国軍の攻撃を受けた場合には、ただちに反撃せよ」と命令した。 
( 東京 )
日本政府は安全保障会議を開催し、情勢分析及び事態対処の方向性を審議した。この結果、米軍の後方支援に関して重要影響事態の認定を行い、自衛隊にその任務にあたらせることにした。
防衛省では緊急の防衛会議が開催され、防衛政策局長による事態認定の説明が行われた。
「重要影響事態に認定したが、すぐに存立危機事態、武力攻撃事態になるとの予想だな」と和田防衛大臣が確認した。
「そうです。中国側から見れば、米艦のそばにいる海自艦は共同で作戦行動を行っている敵艦です。万が一、米軍が攻撃されれば存立危機事態へ、同時に海自が攻撃されると武力攻撃事態です」
「中国側には、我が国の法体系は理解できないよ」と防衛副大臣が言った。
「日米の作戦調整は大丈夫か」
統合幕僚長が補足した。
「中央指揮所内に、統合副司令官とインド太平洋軍副司令官を長にした日米共同運用調整所を設置し、すでに作戦調整を開始しています」
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