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安倍総理の志は死なない!!

日本の危機と安倍氏の暗殺 台湾有事、北朝鮮、少子高齢化、労働力不足…『安倍晋三黙示録』著者・西村幸祐氏が解き明かす

『安倍晋三黙示録』© zakzak 提供
安倍晋三元首相が昨年7月に暗殺されてから、まもなく15カ月になる。安倍氏の存在がフタとなって日本の弱さや矛盾を抑えていたが、その重しが取り除かれて一気に内部危機があふれ出した感もある。新著『安倍晋三黙示録「安倍晋三 回顧録」をどう読むべきか』(エムディエヌコーポレーション)を上梓した、評論家の西村幸祐氏が寄稿した。



西村幸祐氏© zakzak 提供
日本の危機は、台湾有事をはじめ、北朝鮮の核・ミサイル開発、拉致問題、中国共産党の軍事的恫喝(どうかつ)、土地買い占めによる浸食、エネルギー問題、少子高齢化、労働力不足など、数え上げればきりがない。
岸田文雄首相は13日、内閣改造・自民党役員人事を実施したが、報道各社の世論調査で、内閣支持率は2社で下落、2社で横ばい、2社で微増など、ほぼ「改造効果」はなかった。
これは、改造の注目点が、米国が「親中派過ぎる」と問題視したとされる林芳正氏を外相から外し、過去最多タイの女性閣僚5人としたくらいだからだ。国民の多くが「危機に対応する布陣」とは思わなかったからだろう。
拙著では、日本がひどい状況に陥った、幾つかの原因について深掘りしている。安倍氏暗殺という歴史的大事件が起きた背景にも迫った。世界的リーダーが選挙演説中に殺された事件を「暗殺」と表現しない、一部メディアの不思議さも指摘した。
今年2月に出版された『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社)をどう読むかという、副読本的な思いも込めた。日本社会の忌まわしい変質が何を意味するかを解き明かす「黙示録」でもある。