岸田首相は２２日の衆院予算委員会で、燃料価格の高騰対策としてガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」について、「凍結解除も含めて与党と国民民主党で検討したい」と述べた。首相はこの後、自民党の萩生田政調会長に対し、自民、公明、国民民主３党の政策責任者による協議を行うよう指示した。

　この日の衆院予算委では、国民民主党の玉木代表がトリガー条項の凍結解除を条件として、「首相が決断するなら２０２３年度補正予算案に賛成してもいい」と述べた。これに対し、首相が「検討を進めることは意義あることだ」と応じた。

　政府は今月２日に閣議決定した経済対策で、ガソリン価格を抑える補助金制度を来年４月まで延長することを決め、トリガー条項の凍結解除は盛り込んでいなかった。